一生懸命に仕事に取り組んでいても、
- 『仕事が遅い』
- 『マイペース』
と同僚や上司にバカにされてしまうことは少なくありません。
そして、既に全力で仕事に臨んでいるが故に『どうやったら仕事が早く出来るのか？』とつまづいてしまう方は多いです。
私もかつては『どん臭い』『ノロマ』『仕事が遅い』などと馬鹿にされていました。
しかし、
このままずっと同僚や上司に馬鹿にされたまま仕事を続けるのは嫌だ！と一念発起し、【仕事が遅い人】を脱することが出来ました。
そこでこの記事では、「仕事が遅い人」が「仕事が早い人」になるための方法を解説していきます。
仕事を早くこなし、職場での評価を上げたい方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
この記事がオススメの方
- 一生懸命働いても『仕事が遅い』と言われてしまう人
- 職場の人にフォローされてばかりで居心地が悪い人
- 仕事を早くこなしてキャリアアップを狙いたい人
仕事が遅い原因13個
『仕事が遅い』と感じたり、他人から言われる場合。必ず原因があります。
ということでここでは、仕事が遅くなる理由を13個解説します。
仕事が遅い原因を、
- 性格由来のもの
- スキルや知識由来のもの
の2種類に分けました。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
性格由来の原因
ここでは、性格由来の仕事が遅くなる原因を7個解説しています。
目標を持っていない
仕事に対する明確な目標を持っていないと、
- 仕事に対する意欲が低下したり
- 無駄なタスクに時間をとられてしまったり
してしまいます。
マイペースである
マイペースな人は自分のペースで仕事を進めます。
その為スケジュール管理が甘くなりがちであり、他の人に比べて仕事の進行速度が遅くなります。
またマイペースな人は仕事の締め切りに対する焦燥感が薄く、『絶対に納期までに仕事を完了させねば！』といった責任感がありません。
自分のペースで仕事が進められるのは良いことです。
しかしその結果、日々の仕事にムラが出たり、周囲の人とペースがズレてしまうことは良くありません。
仕事への無関心や興味不足
仕事に関心がない人や興味がない人は、仕事の成果や目的に対する理解が不十分であり、仕事を完遂するまでに時間がかかる傾向があります。
また、長時間にわたって同じことを行うことに退屈を感じやすく、モチベーションも低下しやすいです。
モチベーションが低下した結果、仕事が遅くなります。
完璧主義者である
完璧主義者の人の仕事が遅い理由は3つあります。
- 全ての物事を100％にしたがる
- 他人のアドバイスを聞かない
- 仕事であれば何でもかんでも手を出す
完璧主義者である人は、その名の通り物事を完璧に行いたがる傾向があります。
それゆえに仕事のどうでも良い部分にまで時間を掛ける。結果、仕事の進行速度が遅くなり、納期に遅れるようなことにもなります。
また、自分の中の「完璧」というビジョンに絶対の自信を持っているため、どれだけ有益な指摘やアドバイスであっても他人の話を聞きません。
さらに何でもかんでも手を出し、結果的に時間を無駄にしてしまいます。
コミュニケーション不足
コミュニケーションが不足すると、
- 何度もやりとりを繰り返す必要があったり
- 相手の要望や状況を適切に理解できなかったり
- 誤解や不満を生んだり
してしまいます。
これらの問題の他にも、コミュニケーション不足によって同僚や上司と摩擦が生じてしまい、余計なストレスを抱えてしまうこともあります。
面倒くさがり
面倒くさがりな人はその性格傾向上、仕事への意欲が低くやる気がありません。
なので仕事をすること自体が嫌であり、簡単な仕事にも時間が掛かってしまいます。
また面倒くさがりな人は、仕事を後回しにする癖があります。
納期のある仕事でも後回しにするため、期限ギリギリになるまで仕事が完成しません。
優柔不断
優柔不断な人が仕事を遅くする理由は、頼まれた仕事を断れなかったり、意思決定が遅くなったりするためです。
私たちは1日に30,000回以上も物事を選択すると言われていますが、優柔不断な人はその1つ1つが遅くなるため、仕事も遅くなってしまいます。
また、仕事においては、「報告・連絡・相談」が非常に重要です。
ですが、優柔不断な人は「報告・連絡・相談」を欠く傾向があります。
わからないことやトラブルが起きた場合は、すぐに上司や関係者に報告し、的確な人や部署に相談することが欠かせません。
しかし、仕事が遅い人は自分で解決しようとして報連相を怠り、その結果、修正や変更に余計な時間をかけることになるのです。
スキルや知識由来の原因
ここではスキルや知識由来の仕事が遅くなる原因を6個解説しています。
機械が苦手
現代の仕事において、パソコンを始めとした機械の取り扱いは必須です。
ですが機械が苦手な人は、業務に欠かせない機械やシステムに不安感や恐怖心を抱いてしまう場合があります。
そのため慣れない操作方法やトラブルに遭遇すると、その時点での対応に追われてしまい、仕事の進行が遅れてしまうのです。
また、業務上必要不可欠なツールやアプリケーションが不足している場合も仕事が遅くなってしまいます。
タスク優先順位付けが下手
タスクの優先順位付けが下手な人は、
- 緊急性の高いタスク
- 緊急性の低いタスク
- 重要度の高いタスク
- 重要度の低いタスク
これらの優先順位の違うタスクを混同してしまいます。
タスクの優先順位を混同しているが故に、
- どうでも良いタスクや
- 何時でもできる仕事
に時間がとられてしまい、全体的な仕事の進行速度が落ちてしまうのです。
また仕事が遅い人は『Todoリスト』などによってタスクのリストアップまでは行いますが、リストアップしたタスクに優先順位をつけません。
優先順位を付けないため、『とりあえず簡単なタスクから終わらせるか』となり、最終的に重要な仕事が納期に間に合わないといったことにもなります。
仕事の適正量を間違えている
仕事には各々に合った適正量があります。
自分にはたくさんの仕事をこなすことが出来る。と過信して他の人よりも多数の仕事を抱えた結果、全ての仕事の進捗が遅れてしまうことがあります。
仕事の適正量を間違えて仕事が遅れてしまうことによって、周囲からの『仕事が遅い』という評価につながるのです。
整理整頓不足
整理整頓ができない人は、仕事が遅くなると言われています。その理由は二つあります。
一つ目が、片づけられていない場所で仕事をするために、必要な道具や書類が見つからずに時間をロスしてしまうことが挙げられます。
二つ目が、物が散らかっている部屋や机で仕事をすると、集中力が散漫になり作業効率が下がってしまうことです。
集中力が低い
集中力が低い人は仕事が遅くなりがちです。
ですが、「集中力が低い」には原因があります。
例えば、
- 睡眠不足
- エネルギー不足
- 休憩をとっていない
- マルチタスク
- 騒音がする環境にいる
といった要因によって集中力は著しく低下します。
また、集中力が低い人は注意力が散漫になりがちです。
そのためパソコンやスマートフォンの存在に気を取られやすくなってしまいます。(SNSやソーシャルゲームの通知など)
特にスマートフォンには強く注意が向くことが分かっており、スマートフォンから物理的に距離を取るだけで集中力が向上したという研究結果もある程です。
経験や知識が不足している
新人やインターンシップ生といった知識や経験が不足している人は仕事が遅くなります。
この仕事の知識や経験不足ゆえの仕事の遅延は
- 仕事の進め方
- 仕事の要点
といったことが分かっていないために起きてしまいます。
仕事の遅い人が嫌われる原因
インターネットで『仕事が遅い人』と検索すると、その後ろに
- 仕事が遅い人 しわ寄せ
- 仕事が遅い人 迷惑
- 仕事が遅い人 イライラ
といったネガティブなワードが出て来ます。
これらのネガティブなワードは、仕事の遅い人を嫌っている人たちが検索しているために、検索内容の「候補」として出て来ます。
つまるところこの検索候補は、「仕事が遅い人」が一般的に嫌われていることの証明です。
もしかすると、職場の同僚や上司に直接言われた方もいるかもしれません。
なぜ、仕事の遅い人が嫌われるのか？その原因は四つあります。
- 他の人に仕事を押し付けている
- チーム全体の生産性を下げる
- 締め切りを守れていない
- もたもたとしているのを見るとイライラする
これらの原因によって仕事が遅い人は、
- 責任感がない
- 仕事を他人に押し付けて楽をしている(不公平さを感じさせる)
- 協調性がない
- スケジュール遵守出来ないので信頼感がない
といったネガティブな印象を他人に与えてしまい、結果嫌われてしまうのです。
もしかすると、仕事が遅いことにそこまでデメリットを感じない方がいるかもしれません。
ですが私からすると仕事が遅いのは間違いなく損です。(他人から嫌われることも含めて)
次の章では、仕事が遅いことを放置しているとどうなるのか？を解説していきます。
仕事が遅い人の末路とは？
ここまで仕事が遅くなる原因と仕事が遅い人が嫌われる理由について解説してきました。
では、仕事の遅さを放置しているとどうなるのか？
仕事の遅さを放置していても事態が好転することはありません。悪くなる一方です。
仕事の遅さを放置していると以下のような状況に追い込まれます。
- 毎日残業で体を壊す
- 職場に居づらくなる
- 昇給出来ない
- キャリアアップから遠のく
- 後輩に色々と追い抜かれる
これらはあくまで一例です。
しかし、仕事の遅さを放置していると起こる可能性が高いです。
『他人の評価や事情なんて知ったことではない！』とメンタルが極太の方は問題ありません。
ですがもし、
- 同僚からよそよそしい態度をとられる
- 後輩の立場が自分よりも上になってしまい惨めな思いをする
といったことになりたくないのなら、今すぐに仕事が早くこなせるようになるべきです。
次から仕事を早くこなせるようになる改善策を解説します。
仕事が早くなりたい方は読んでみてください。
仕事を早くこなす方法【６選】
仕事を早くこなせるようになるには、仕事が遅い原因を改善するのが一番です。
先ほど仕事が遅い原因には、
- 性格由来のもの
- スキルや知識由来のもの
があるとお話ししました。
この2種類の仕事の遅さにはそれぞれ改善に時間を要したり、改善するのが難しいものがあります。
しかし、仕事を早くこなせるようになれるのであれば、早いに越したことはありません。
というわけでここでは、簡単かつ迅速に改善できる原因をピックアップし、それらの改善方法を解説していきます。
それではそれぞれ見ていきましょう。
『SMARTの法則』で目標を明確化
目標を持っていなかったり抽象的な目標では、モチベーションが低下したり、無駄なタスクで時間をロスしてしまいます。
解決策は目標の明確化。
明確な目標を持つことによって、仕事の目的が明確になるので仕事に対する意欲が高まります。
また仕事の道筋が見えるようになり、タスクの合理化が出来るようになります。
そして目標の明確化には『SMARTの法則』がオススメ。
SMARTの法則は、下記5つの要素から目標を明確にするテクニックです。
- Specific(具体的である）
- Measurable（計測可能である）
- Achievable（達成可能である）
- Relevant（関連性がある）
- Time -bound（期限付きである）
このSMARTの法則を使えば誰でも簡単に明確な目標を持つことが出来ます。
『SMARTの法則』には色々な亜種が生まれていたり、時代遅れと言われることもあります。ですが有効なテクニックであることには変わりません。
なので目標が無かったり、目標が抽象的な方は使ってみて下さい。
『SMARTの法則』の具体的な使用方法は下記にて解説しています。
＞＞SMARTの法則が【時代遅れ】と言われる理由とは？活用方法も紹介します！
『パレートの法則』で完璧主義者を脱する
完璧主義は考え方次第で簡単に改善できます。
完璧主義者にとっては、物事を100％でこなすのが最善です。
完璧主義を改善するには、この「物事を100％にする」が最善で無くなればいいわけです。
そこで知ってほしいのが『パレートの法則』になります。
パレートの法則とは言わば、『80％の成果は20％の努力で得られ、残りの20％の成果を手にするには80％の努力が必要』といった法則です。
この法則から考えると、何でもかんでも100％でこなそうとすることは不効率でしかありません。
ゆえに
『80％で物事をこなすことこそ』が最善であり、『物事を100％でこなすこと』は完璧主義者の自分にはふさわしくない。
このように考え方を転換させることで、完璧主義を脱することができます。
マイルールを設定する
優柔不断な人の問題点は下記2点です。
- 頼まれた仕事を断れない
- 意思決定が遅い
これらの問題を解決するには、マイルールを設けるのが一番です。
マイルールとは名前の通り、自分で決める自分のためのルールのこと。
もし仕事で悩む場面が来たとしても、マイルールに照らし合わせれば、
- 仕事を断るか受けるか
- 諸所の意思決定
などをスムーズに決めることが出来ます。
例えば、『15分以内で片づけることが出来ない仕事は受けない』としておけば、他人の仕事のせいで自分の仕事が遅くなることは避けられます。
ツールやアプリを活用する
仕事の効率化にツールやアプリケーションの活用は欠かせません。
ツールなどを使いこなすことが出来れば、
- 仕事のマルチタスク化
- 作業時間の短縮
- 品質の向上
といったことが出来、結果生産性を著しく上げられます。
例えば、
「数値の計算」や「グラフの作成」といった作業は『Microsoft Excel』を使えば効率的に行えます。
タスクの優先順位付けのコツ
タスクに優先順位を付ける上で最も重要なことは、緊急度と重要度を確認することです。
タスク管理で良くありがちなミスが『タスクをリストアップするだけで終わる』ということ。
俗に言う『Todoリスト』のことです。
Todoリストの問題点は、優先順位の違うタスクが混在している点です。
混在しているからこそ、タスクを選ぶときに『重要性の低い簡単なタスク』に注意が向いてしまい、『重要性の高い面倒なタスク』は後回しにされてしまいます。
そうすることで重要性の高い面倒なタスクが納期に間に合わなくなり、結果的に『仕事が遅い』という評価を受けるわけです。
この優先順位付けの問題を解決するには、『アイビー・リー・メソッド』がおすすめです。
アイビーリーメソッドであれば、タスクに振り回されることなく仕事をスムーズに進めることが出来ます。
＞＞アイビー・リー・メソッドでタスクを効率化【活用例も紹介】
集中力を高める
仕事に集中することが出来れば、それだけ仕事が早く終わります。
基礎的な集中力を高めるには、
- 良質な睡眠(質と時間が充分である睡眠)
- 良質な食事(バランスの良く栄養を摂取できる食事)
が重要です。
睡眠と栄養をしっかり摂っていれば集中力は高めることが出来ます。
その他にも、
- 仕事部屋を最適化する
- 仕事の合間に運動する
- 休憩をしっかりとる
- タスク管理ツールを使う
といったことでも集中力を高めることが可能です。
この中でもっとも簡単に行えるのは、仕事部屋を最適化することです。
仕事部屋を仕事に適した環境にすることでグッと集中力を高めることが出来ます。
仕事が早い人の特徴とは？
先ほどは、仕事が遅い原因を改善する方法を解説しました。
ですが、仕事を早くこなせるようになる方法は原因を取り除く方法だけではありません。
別の方向からアプローチすることが出来ます。
その方法が、仕事の早い人の真似をすることです。
自分の職場に仕事の早い人がいるのなら、その人の真似をすればすぐに仕事を早くこなせるようになります。
もし職場に参考にできる人がいない時は、下記の要素を仕事に取り入れてみて下さい。
- 目標が具体的
- タスクのリスト化
- 徹底したスケジュール管理
- コミュニケーションが上手
- メリハリがある
- ツールを活用する
- 効率的なパソコン操作
- マニュアル・テンプレの活用
- 整理整頓ができている
これらは私が目にしてきた、仕事の早い人たちの特徴です。
この9個の要素を仕事に取り入れれば、仕事を早くこなせるようになります。
もっと詳しく知りたい！
という方は下記記事をご覧ください。
＞＞仕事を早く終わらせる人と仕事が遅い人の違いとは？【仕事が早い】には理由がある
【まとめ】仕事が遅い人は損をしている
仕事が遅い人は色々と損です。
- 人間関係や
- 金銭関係や
- 時間
など。
私自身かつてはかなり仕事が遅かったので、仕事が早くなった後との差が良く分かります。
仕事が遅い原因には、
- 性格由来のもの
- スキルや知識由来のもの
がありますが、これらの原因は対策することによって改善することが可能です。
仕事の遅さを改善し『仕事の早い人』になれば、
- 仕事の締め切りに遅れること
- イライラされて暴言を吐かれること
- 他の人に仕事を押し付けて気まずい気持ちになること
といったことが無くせます。
仕事が遅いことには色々なデメリットがありますが、仕事が早いことにはメリットしかありません。
絶対に仕事は早くこなせた方が良いです。
今回解説してきた内容を実践していただければ、今よりも早く仕事をこなせるようになります。
なのでぜひ挑戦してみてください。